塾業界コラム

一流講師の条件とは<私塾界調べ>

今こそ、女性活用に本腰を!

「女性の社会進出」などという言葉が死語に感じるほど、もはや社会で女性が輝くのは当たり前の時代。しかしながら、塾業界はまだまだ「男社会」であると言われます。結婚・妊娠・出産というライフイベントを見据えた際、女性が働き続けることが難しい就業環境だからです。これに塾はどう対応していくべきか、山田社長が語ります。

頑張りたくても、環境がそれを許さない

全体を見ることができる客観的判断力、細かいところに気付ける心配り、子どもを包む母性……従来、女性が生まれ持った感性や能力は塾の仕事に向いていると言われます。しかしその一方で、女性が長く安心して働ける環境が整っているとは言い難い状況です。塾の仕事は夜も遅く、休日もさほど多いとは言えません。本人が「塾で頑張りたい」と思っていても、出産や育児との両立ができず、志半ばで不本意ながら退職していく女性も少なくないのです。

これは実に残念ですし、もったいない現実。有能な人材を失うのは、業界にとっても、あなたの塾にとっても大きな損失なのですから

育児休暇の取得を投資と捉える

現在の安倍政権は、子育て支援に非常に熱心です。細かい部分に対する賛否はあるものの、「待機児童の受け皿拡充対策」「育児休業を3年まで延長」などなど。

待機児童対策に関して言えば、子どもを預けられないから働けないといった状況の改善に期待できるでしょう。育児休業についても同様です。初期の子育てを終えてからの職場復帰は、子どもたちへの理解度がグッと変わります。自らも母親として、保護者の立場でものごとを考えられるようになりますから。これは塾人としてかなり大きな武器です。

確かに育児休暇制度は企業にとってはそれなりの負担もありますし、そのまま退職されてしまうのでは? といった懸念も常につきまといます。しかし、それは通常の採用に伴うリスクも同じです。将来に期待して新人採用しても、育児休暇など関係なく、また男女関係なく、辞める人は辞めます。

ならば、少なくとも今、塾の仕事が好きでこれからも働きたいと思っている有能な女性に投資することは決して無駄ではないはずですし、むしろローリスクと考えることもできます。ましてや、母としての経験が彼女らを塾人としてさらにパワーアップさせるなら、じゅうぶん期待できる投資ではないでしょうか。女性社員からの塾へのロイヤリティも上がるでしょう。

また、塾による幼児教育分野・保育事業への進出も目立ちます。そこを応用して教室内託児所の整備などできれば、福利厚生+ビジネスとしても展開できるのではないでしょうか。職場に我が子を預けることもできるでしょうし、そこでのスタッフ業務が女性たちの再就職の受け皿となれば、職場復帰トレーニングとしても最適です。

埋もれた女性人材を掘り起こせ

現状の女性戦力を大切にする以外にも、新規に掘り起こすというアプローチもありますよ。

兵庫県郊外のとある地域塾。こちらは女性の活用に積極的な塾さんで、塾長はこんなことを言っていました。

「塾講師募集」で人材募集してもあまり女性は応募してこない。しかし、事務職で募集すると応募が殺到します。その多くは、出産を機に退職したものの子育てが一段落し、社会復帰を望む女性たち。それも、出産前は大手企業などでバリバリやっていた方が多いんです。そして試しに講師職もやらせてみたところ、非常に高い能力を発揮する。こんな人材がまだ埋もれているのか! といつも驚かされます。

これが意味するところは何でしょうか。結婚・出産前に、社会の一線で働いていた有能な女性たちが職場復帰しようとするも、まず職がない。ブランクが企業側に採用を躊躇させるのでしょう。地方ではなおさらです。

とはいえ塾講師など未経験ですから、募集があってもそこに反応しません。しかし、事務系には反応します。そこで応募してきた女性たちは、実はとても優秀で、塾講師としても非常に適性の高い方が多いということなのでしょう。そして、責任とやりがいを再び与えられた彼女らは、水を得た魚のようにメキメキ頭角を現すのでしょうね。このように、新たな可能性が埋もれているというパターンも非常に少なくないのです。

女性自ら業界を変えようという積極的な活動も

自分たちがイキイキと働けるよう、女性自ら塾業界を変えていこうという素晴らしいムーブメントも存在します。京都市の(株)WiShip取締役・武田星子氏が主催する「塾女(ジュクジョ)研究会」です。武田氏は自らも教室長としてずば抜けた実績をもつ素敵な女性塾人で、「塾女自身のライフプランを、塾の繁栄と共に考えられるような場を提供したい」と語ります。

「学習塾・教育業界で働く女性たちの活躍をサポートすること、そして女性の活躍に期待を寄せる 経営者・統括の皆様と共に、女性も活躍し続けられる組織づくりを模索し、創出すること」を掲げ、様々な活動を行っている同研究会。塾女を集めての勉強会や、男性管理職向けの女性塾人活用セミナーには、毎回全国から多数の参加者が集まる超人気ぶりです。

このことからも、業界内で「女性活用」の機運や意識がどんどん高まっていることを感じます。ゆくゆくは、塾企業の役員の半数は女性が占めるであるとか、母親中心に運営される「保護者の気持ちが分かる塾」なんてできれば、とても素敵ですよね。ぜひ貴塾でも、女性の活用を見直してみませんか?

文責:私塾界/全国私塾情報センター 代表取締役社長 山田未知之

プロフィール

山田未知之氏

山田未知之(やまだみちゆき)

私塾界/全国私塾情報センター 代表取締役社長

1977年、埼玉県生まれ。30年超の歴史を誇る塾業界のトップ専門誌『月刊私塾界』を発行する、株式会社私塾界/全国私塾情報センターの代表取締役社長。同誌を創刊した亡父・山田雄司氏の遺志を継ぎ、2012年10月より現職。民間教育のあり方や業界への想い熱く、全国約2,000社の学習塾のサポート役として、経営情報の提供や研修・セミナーを開催している。

全国私塾情報センターオフィシャルサイト http://www.shijyukukai.jp/

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